with age 92歳の母のぼちぼち介護日記

母の介護を通して、素敵な歳の重ね方を学びます。

傾聴ボランティア

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今日は私のボランティア活動について書きます。

私は、5年ほど前から”傾聴ボランティア”グループで活動しています。
60代~80代の10名ほどのメンバーからなり、
老人介護施設を中心に、3つの施設を、各自月2~3回ほど訪問しています。

もう15年も活動を続けているグループで、
皆さん他にも地域の助け合いや、子育てボランティア活動もされてきた素敵な先輩方です。
私が1番年下で、他ではほぼ言われなくなった
「あなたは若いんだからまだまだよ!」と言って下さいます。
私にとって、とても居心地のいい場所です。

施設には毎回私達が訪れるのを楽しみにして下さっている方々が大勢いらっしゃいます。
2時間の間になるべく多くの方のお話を聴くように心がけるのですが、
時にはお一人のお話を2時間ずっと聴いているときもあります。
そんな時背中で、「ちょっと!はやくこっちへ来なさいよ!」の視線をビシビシ感じます。
それ程に、皆さん話し相手を必要とされています。
帰るときは、「ありがとう。楽しかった。また来てね」と、
手をギュット握って下さいます。
私も「今日も楽しかった」と、その日皆さんと歌った懐メロを鼻歌交じりに帰ります。
(私の年代が、多分今の80代後半から90代の方々の思い出の歌を知っているギリギリの年代だと思います)
 
けれど現在のコロナ禍の中、一番傾聴が必要とされているときに、私達は活動できないでいます。
ご家族でもなかなか面会が叶わない状態が8月頃まで続き、
9月に入ってやっと、短い時間、限られた人数での面会ができる様になったそうです。

「リモートでやってはどうですか?」と言って下さる方もいますが、
普段でも忙しいのに、利用者様お一人お一人のさらなる体調管理、ありとあらゆる物の除菌作業などの仕事が増えた職員の方々に、
リモートの準備などお願いできるはずがありません。
それに何より、リモートの仕組みが理解できず相手に触れようとして触れられないことに困惑される高齢者も多いのです。
 
とても悲しいことに、私達が1月まで訪れていたグループホームクラスターが発生し、
3名の方がお亡くなりになりました。コロナが流行らなければ、まだまだ穏やかに人生を過ごされていたと思います。

今私にできる事は、他の方々が
「どうかお元気にでいらっしゃいますように」と祈るだけです。