with age 92歳の母のぼちぼち介護日記

母の介護を通して、素敵な歳の重ね方を学びます。

幼なじみ

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「おばあちゃんの卵焼き」で、
「私もこのレシピで卵焼きつくってみます」と言ってくれた彼女は、
小学校時代からの幼なじみです。

母が今住む街は、私が生まれ育った街でもあります。

小さな街ですから、幼・小・中・高・大 と、折々で同じ学校に通った友人が
たくさんいます。
その中でも、小学校6年生のクラスメート(彼女もそうです)とは、
年に何回か会食する仲です。

先日、その中のN君からライングループに、写真が1枚送られてきました。
母校の小学校の横にあった薬局の、店主のお亡くなりに伴う
閉店を告げる張り紙の映像でした。
そこに書いてあった営業年数が、私達の歳と同じでした。
つまり、その薬局は私達の成長と供にいままで、そこに存在していたということです。

当たり前に存在していたものが(普段は気に留めることもなかったのに)
なくなるのは、誰にとっても寂しいことです。

けれど、私達は幸せです。その思いを共有できる友達がいます。


故郷から離れて、60年以上をこの街で過ごしてきた母はいつも言います。

「あなたは近くにお友達がたくさんいて良いわね~。
 私なんか、女学校時代のお友達からの年賀状もこなくなったわねー。
 皆さん、どうしてらっしゃるかしらね~」
と、寂しそうです。


友へ、
私達がもっともっと歳をとって、
杖を突いていても、シルバーカーを押していても、車椅子になっても、
老人施設に入っても、名前が思い出せなくなっても、
同じことばかり言って、話がかみ合わなくても、
皆さんこれからもずっとずっと宜しくお願いします。

まぁ、今でも盛り上がるのは、毎回同じ話題ですけどね。