このブログを1日の終わりとして毎日読んでくれている読者がいます。
それは、東京に住む私の姉です。
姉は私のブログから母の様子を気遣ってくれています。
又、お姑さんと同居して見送った経験もあるので、
私の気持ちを理解し、時に私と母が行き詰ると、
私の気持ちを代弁してくれます。
そんな姉が、「こうやってお母さんの言葉並べてみると、
つくづくお母さんはユーモアがあるねー」と言います。
確かに、他の人にない言葉の発想や行動は魅力的に感じます。
高齢者アルアルだとも思いますが。
でも実は・・・今に始まった事ではないのです。
私は50年ほど前に、その片鱗を見たことがあります。
これも私の鉄板ネタです。
今回、姉のお許しを得て書きます。
姉が中学生の時でした。
通学バスの中で、同級生の男子に「鼻ぺちゃ」とからかわれて、
泣いて帰って来たことがありました。
それを聞いた母は、すぐに相手の家に電話しこう言いました。
「娘には将来整形手術させますから、ほっておいてください」
姉と2歳違いですから、多分小学生5,6年生だった私は、
そう言っている母の後ろ姿と、
母親に連れられて謝りに来た男の子の肩をすぼめた姿を、
今でもはっきりと覚えています。
その時私がどう思ったのかは覚えていませんが、
衝撃的だったことは明らかです。
母は長男の兄の事は一生懸命でしたが、
少なくても私の事はそうでもないと思っていました。
けれど、私は自他ともに認めるパパッ子でしたから、
別にそんな事は、なんとも思っていませんでした。
ですが、それ以来母はいざというとき
私も守ってくれるのだと、
どこかで信頼するようになったことは確かです。
その後、姉の鼻はどうなったかですか?
もちろん整形はしていません。
むしろその鼻は、
(酔っぱらいのおじさんが窓から顔を出して暴れているのを、
近づいたら危ないからと、周りから静止されるのを押し切って、
「おじさん!危ないからやめなさい!」と声をかけに行くほど)
誰に対しても優しく、頼りがいのある姉の顔の真ん中で
チャームポイントとして、鎮座しています。
追記;実はこのブログのプロフィール写真は、私ではなく、
姉なのです。双子に間違われるほどよく似ているので、
支障はないと思い、お気に入り写真として使っています。
徳島の大塚美術館 ゲルニカ前で撮影しました。