with age 92歳の母のぼちぼち介護日記

母の介護を通して、素敵な歳の重ね方を学びます。

鉄板ネタ 姉編

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母と姉です。

このブログを1日の終わりとして毎日読んでくれている読者がいます。
それは、東京に住む私の姉です。

姉は私のブログから母の様子を気遣ってくれています。
又、お姑さんと同居して見送った経験もあるので、
私の気持ちを理解し、時に私と母が行き詰ると、
私の気持ちを代弁してくれます。

そんな姉が、「こうやってお母さんの言葉並べてみると、
つくづくお母さんはユーモアがあるねー」
と言います。

確かに、他の人にない言葉の発想や行動は魅力的に感じます。
高齢者アルアルだとも思いますが。


でも実は・・・今に始まった事ではないのです。
私は50年ほど前に、その片鱗を見たことがあります。

これも私の鉄板ネタです。
今回、姉のお許しを得て書きます。

姉が中学生の時でした。
通学バスの中で、同級生の男子に「鼻ぺちゃ」とからかわれて、
泣いて帰って来たことがありました。

それを聞いた母は、すぐに相手の家に電話しこう言いました。

「娘には将来整形手術させますから、ほっておいてください」

姉と2歳違いですから、多分小学生5,6年生だった私は、
そう言っている母の後ろ姿と、
母親に連れられて謝りに来た男の子の肩をすぼめた姿を、
今でもはっきりと覚えています。

その時私がどう思ったのかは覚えていませんが、
衝撃的だったことは明らかです。
  
母は長男の兄の事は一生懸命でしたが、
少なくても私の事はそうでもないと思っていました。
けれど、私は自他ともに認めるパパッ子でしたから、
別にそんな事は、なんとも思っていませんでした。

ですが、それ以来母はいざというとき
私も守ってくれるのだと、
どこかで信頼するようになったことは確かです。


その後、姉の鼻はどうなったかですか?

もちろん整形はしていません。

むしろその鼻は、

(酔っぱらいのおじさんが窓から顔を出して暴れているのを、
近づいたら危ないからと、周りから静止されるのを押し切って、
「おじさん!危ないからやめなさい!」と声をかけに行くほど)

誰に対しても優しく、頼りがいのある姉の顔の真ん中で
チャームポイントとして、鎮座しています。


追記;実はこのブログのプロフィール写真は、私ではなく、
   姉なのです。双子に間違われるほどよく似ているので、
   支障はないと思い、お気に入り写真として使っています。
   徳島の大塚美術館 ゲルニカ前で撮影しました。