with age 92歳の母のぼちぼち介護日記

母の介護を通して、素敵な歳の重ね方を学びます。

ガマンがあたりまえの世代

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私はハンバーグを作る時、いつも思い出す事があります。

 

 (;'∀')すみません ウソ言いました。

 タネからは作っていません。

 最近は出来合いのハンバーグを味付けするだけです。

 

私達兄弟がまだ食べ盛りの頃、

母はハンバーグを大きなお皿に山盛り作っていました。

 

でも、母はいつも一個しか食べません。

コロッケなんかもそうでした。

 

 母の作るものは兄中心メニューでした。

 おかげで姉も私も…( ^)o(^ )( ^)o(^ )

 

全てのおかずが母の分は少なく、

お刺身などは父の分しかありませんでした。

 

私達兄弟は、それを当たり前に過ごしていましたが、

今もその光景は私の記憶にハッキリとあります。

「母親とは誰しもが、こういうものなんだ」と思っていました。

 

 

最近、母とよくこんな会話をします。

 

私が主人とゴルフに行くといえば、

「私もゴルフ習っていたけど、一度もゴルフ場でプレイした事ないのよね」

 

健康マージャンが流行っているという話題では、

「私も教室通ったんだけどね・・・」

 

そうなんです。父は私をゴルフに連れて行ってくれましたが、

母を連れて行ったことはなかったようです。

 

毎年お正月に、父と私達兄弟は家族麻雀をしていたのに、

母はいつも台所でした。

 

それを誰も母に申し訳ないとか思わなかったのですから、

今思えば、ひどい話です。私が母だったら暴れてます!

 

でも、私がそう言うと、

「それがあたりまえだったからね」と言ってくれます。

 

私は自分の食べるものや、やりたい事を、

母親だからと言う理由で、ガマンした事はないと思います。

子供が1人だった事、

母が近くにいてサポートしてくれていたからだと思います。

 

母は頼る親も近くにおらず、現代のような電化製品のない時代に、

父の仕事も手伝っていたので、毎日がさぞ忙しかった事でしょう。

 

 青春時代は戦争中で、その後は夫の三歩後ろを歩く事を美徳とされた、

【ガマンがあたりまえの世代】だったんだと思います。

 

介護施設に傾聴ボランティアで伺うと、

男性の方は、腹が立つと介護職員さんにストレートにそれを言いますが、

ほとんどの女性は,何も不平を言わずに過ごされています。

 

これはあくまで私の考えですが、

【ガマンがあたりまえの世代】の母達に育てられたワガママな私達が、

年老いて介護される側になると、自己中心的に振る舞って、

介護職員さん達は、今よりもっとご苦労されると思います。

 

そうならないように、私達はガマンすることを覚えないといけませんね。

 

なんて、今日の晩ご飯をハンバーグに決めて、書き出したブログでした。

 

 

そうそう。先日、私が母とのお昼にサンドイッチを作り、

スープの用意をして振り替えると、

母は既にサンドイッチを口にしていました。

 

「もう (/・ω・)/待っててよ。

 一緒にいただきますしようよ❕」

 

「あら、ごめんなさい。おいしそうだからちょっとお味見してたのよ」

 

実はこの ちょっとお味見 は、

母達世代の口癖のようです。

 

【ガマンがあたりまえの世代】のつまみ食いの、

ちょっと可愛い言い訳のようです😊