with age 92歳の母のぼちぼち介護日記

母の介護を通して、素敵な歳の重ね方を学びます。

受験生のお母さんへ

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いろいろな方のブログを読ましていただくと、
子供さんの受験記のようなブログを目にすることがあります。

今年は、コロナ禍でご本人も親御さんも大変だろうなと思います。

我が家のおじさん息子も、中学受験をしましたので、
当時、今頃はラストスパートの頃だったと思います。

志望校は、我が家にも近い関西学院でした。

塾の先生には、もう少し上を狙ってはどうかと、言われていたぐらいですから、
関学の合格発表の日は、当たり前のように、
発表後の説明会に出席するつもりで出かけました。

こんな風に書き進めていると、お気づきでしょうが…
そうです(+_+)息子の受験番号は、合格発表掲示板にありませんでした。

私は、信じられず、立ち尽くしていましたが、
息子は「お母さん、何度見てもないよ。帰ろう」と淡々としていました。

塾へ報告に行く電車の中の事は、ショックで覚えていません。

ただ、塾に着いて報告する息子が、涙を流して報告していたのを、
はっきりと記憶しています。


こうして、息子はどんな学校かも知らずに、
お試しで受けて合格していた、同志社系列校に進学しました。

結果として、受験の神様はちゃんと見ていて下さったと思います。

息子の学校は、彼が中学3年生の時から、高校の英語科に女子を受け入れ始め、
彼は高校生活を、共学で過ごすことが出来ました。
なんか、男子生徒には、棚ぼたな感じでしょ😍🥰🤩😊😚

「それまで、朝、歯も磨かなかった息子が、
 髪をセットして登校するようになった😎」と、
中学から一緒のお母さんが笑っていました。


ほとんどの生徒が同志社大学に進学しますから、
スポーツや音楽、生徒会活動、ボランティア、海外留学など、
皆それぞれに好きなことをして、中学、高校時代を過ごしていました。
人と競うことも比べる事もない、自由な校風で、息子には合っていたと思います。

その校風のお陰でしょうか、自分の進路を考える時間がたっぷりあったからでしょうか、
高校を卒業後、同志社大学にすすんだ息子の友達には、
大学在学中に公認会計士の資格を取った子や、
同志社卒業後、東大の大学院にすすんだ子もいました。


息子も学生生活を満喫しました。
海外旅行が安く行けると、
東大、慶応、京大の学生と一緒に留学生交換プログラムを運営したり、
海外ボランティアに勤しんでいました。

就活の時は、外資系企業の就活模様をブログに書いていて、
それを読むと、(私、直接息子から聞いた事は無く「知らんけど…」なんです)
出身校を書いた会社は一社もなかったようです。

就活中に出逢った、息子が1番優秀だと思った人は、
当時あまり偏差値の高くない、いわゆる三流大学の人だったそうですが、
早々と、ゴールドマンサックスに内定をもらっていたそうです。

彼の、プレゼン力、コミュニケーション能力、英語力、
そして学生生活の経験値が、企業に認められたようです。


息子は、京都にいかなければ、多分なかった人生を歩んでいます。
今も「将来は京都で暮らしたい」と言わしめるほど、京都が好きです。

先日も、大学時代よく通った『王将』が閉店になると聞いて、
最後にもう一度と、京都に行ったようです。

東京から京都まではちょくちょく遊びに来ているようですが、
我が家に寄ることはありません。
ギリギリ、おばあちゃんの卵焼きを食べたくて、
母の家にランチを食べに来るぐらいです。

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息子は今、やりたかったマーケティングの仕事にもつけ、
同志⁉と呼べる伴侶にも恵まれ、幸せに生きています。

私は、受験の神様の判断は正しかったと思っています。


受験生のお母さんへ、

思い通りにならないお子さんに、腹が立つこともあったでしょう。
私は何度か、息子の塾の本をベランダから捨てた事もありました。
今考えると、パワハラ母ちゃんだったと思います。
よくぞ、息子は耐えてくれたと思います。
まぁ、私ほど過激でなくても、
「こんなん、私じゃない」と思いながら、
子供を頑張らせている方も、いらっしゃると思います。

いくら「子供の将来のため」と思ってやったことでも、
やらかしてしまったことは、もうなかったことにはできませんが、
あと少しです。子供さんと、頑張ってくださいね。
お子様が、志望校に合格できると良いですね。

そして、万が一、受験の神様の判断が志望校と違っても、
どうか、「よく頑張ったね」と子供さんを、
ほめてあげてください。抱きしめてあげてください。
そして、彼らの未来を楽しみにしてあげてください。

『人生万事塞翁が馬』です。

やらかし母からのお願いです。