with age 92歳の母のぼちぼち介護日記

母の介護を通して、素敵な歳の重ね方を学びます。

賢夫人

f:id:withtheage:20210109193041j:plain
今日の芦屋の最高気温は3℃でした。

今日、首都圏に緊急事態が宣言され、
兵庫・大阪・京都も週明けには、緊急事態宣言が発令される事となりそうです。

私達の住む兵庫県は、324人の感染が確認され、4日連続で過去最多を更新しました。


そんなニュースを報道を、頻繁に見聞きしているからでしょう。
今朝母からこんな電話がかかってきました。

「コロナが流行っているから、今日のお出かけはやめましょう。
 あなたも来なくて良いわよ」
と。

お出かけと言っても、お昼過ぎにお散歩に誘っていただけです。
「あなたも来なくて良いわよ」と言うのは、私が外出する事への不安だと思います。

家に閉じこもっていればコロナにはかからないでしょう。

ですがそうなると、母のような単身在宅高齢者は、誰とも話すことなく、
何の刺激も受けずに生活することになります。

それは、フレイルの低下につながります。 
フレイル=心身の活力;筋力・認知機能・社会的つながりが低下して弱くなった状態の事。

その事と、お出かけと言っても家の近所を散歩するだけの事だと母に説明し、
母の家へ向かいました。


母の家に着くと、意外と母はその事には触れず、
「今日も寒いわねぇー。分厚いコートを着て行った方が良いわよね」と、
なんと言って連れ出そうかと思案しながら行った、私を拍子抜けさせました。


私は、今朝買ってきたベレー帽子を、
「この帽子なら、食事中も脱がなくて大丈夫でしょ」と母に被らせました。

f:id:withtheage:20210109200136j:plain
良いですよね⁉

母は、後ろが少し剥げていて(^^;)その部分のかつらも持っているのですが、
つけるのが面倒なようでほとんどつける事はありません。
この時期は、帽子を被って外出することが多く、お店に入ると帽子は脱ぎます。
そうすると、後ろが目立ち気になっていました。

以前から母にどうかと目を付けてはいたのですが、お高くて買えなかった
神戸では有名な帽子の老舗のMaximの帽子が、
西宮ガーデンズ半額以下(*^▽^*)になっていましたので買いました。

ベレー帽を被ったことがなかった母は、少し戸惑っていましたが、
出掛けてみると温かく、鏡に映った自分を見ながら、
「賢夫人みたいね😄」とまんざらでもなさそうでした。
  賢夫人=しっかりした、かしこい夫人のこと

どうやらお気に召したようです(^_-)-☆

maxim-hat.jp