with age 92歳の母のぼちぼち介護日記

母の介護を通して、素敵な歳の重ね方を学びます。

転ばぬ先の杖

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もやっと

母と接していると、良く思うことがあります。

母のような高齢者の接し方は、幼児期の子育てに似ているという事です。

・「早くしなさい」と言わない。出来るまでじっと待つ。
・できる事は自分でしてもらう。なるべく手をださずに見守る。
・できないことを叱るのではなく、できたことを褒めてあげる。

まるで同じですよね。

けれども、決定的に違うのは、
子育てにおいてこれらは、成長のため。開かれる未来に向かっています。
けれど母達にとっては、現状維持のため。
閉じられていく未来へ向かうスピードを少しでも遅らせるためなのです。



先日考えさせられる事がありました。

今週の月曜日、ケアマネージャーさんの訪問の日でした。
コロナ禍の中、前回と同じように玄関先での母との対面になりました。


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2,3母に質問し、「お変わりがないようなので帰りますね」と言うケアマネさんに、
私は、「狭い玄関で靴の脱ぎ着を、立ったままで、
玄関先に置かれたシルバーカーのハンドルを持ってしていて危ないので、
今の内に靴箱をどけて、椅子と手すりを付けたいのですが、
介護保険を使えますか?」と聞きました。

ケアマネさんは、「使えますが、今それで出来ているなら、
やれることはそのままの方が良いのではありませんか⁉」
と言われました。

ケアマネさんのおっしゃることもわかります。
ですが、できなくなる時が私の目の前であったり、じわじわ来るなら良いのですが、
それが突然来て、できなくなる時=転んだ時になったらどうしようと思うのです。


『転ばぬ先の杖』は、母のためにならないのでしょうか?


母の希望は、出来る限り今の家で一人で暮らしていく事です。

その願いを少しでも長く叶えるべく、私は母の家に手伝いに来ます。

母は自分で出来ていると思っていても、出来ていないことが多々あり、
やはり、先先転びそうな石を私は拾っています。


子育てであれば、命に別条がなければ、むしろ転んだ方が
後々良いこともたくさんあります。

息子もそう思いながら育てました。
そのお陰⁈か(^^ゞ早い内から親を頼ることを諦めていました。


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母の事は「少しやりすぎているのかなぁ…」と思う時もありますが、
このケアマネさんの提案は意外でずっともやっとしています"(-""-)"・・・


高齢者への『転ばぬ先の杖』・・・ちょっと考えさせられます。