母の家で昼食を終え、
母が「ご馳走様でした」と言うので、
私は、「よろしゅうおあがり」と、母に返しました。
「😮あら❗️あなたも『よろしゅうおあがり』って言うの?」と、母は驚いたように言います。
「いやいや!お母さんが、私達兄妹をそう言いながら育てたんでしょう(+o+)」
そんなことも忘れているかと思うと、少し悲しくなります。
「あらそう🙄⁈『よろしゅうおあがり』は、私の祖母が言ってたのよ。
祖母は和歌山から宮崎に嫁いだのよ」
確かに、『よろしゅうおあがり』は、もとは京都弁のようで、
関西付近育ちの方が良く使う言葉です。
何故曽祖母は、和歌山から、遠く宮崎まで嫁いだのでしょうか?謎です。
母に聞いても「知らないわね🤔」と申します。
母と祖母は生粋の宮崎人ですから、『よろしゅうおあがり』は方言ではなく、
口癖になるんでしょうか?
そして、私達姉妹にとっては、方言なのか口癖なのか…わかりません。
去年まで働いた、メンタルサポートグループホーム🏠の男子達にも、
ご馳走様の後には、必ず『よろしゅうおあがり』を言ってました。
もう1人、同じ世話人さんにも『よろしゅうおあがり』を言っていた人がいて、
『よろしゅうおあがり』で食事を閉めるのが常になっていました。
始めは何を言われているのか分からない利用者さんもいましたが、
暫くすると、世話人はそう言うのが当たり前と感じていたようでした。
ホームの利用者さん男子達に向けての
👨🧑👨🦱『ご馳走様でした』
👩👩🦱『よろしゅうおあがり』はとても暖かいやり取りで私は大好きでした。
私の『よろしゅうおあがり』に込められた意味は、
「よろしゅう(美味しかった?) おあがり(お腹いっぱいになった?)」
でしたから、彼らが一日無事に終えた安堵感をお互いに感じる瞬間でした。
良い言葉ですよね。『よろしゅうおあがり』
京言葉らしく、はんなりとしていて。
はんなり・・・上品ではなやかなかんじがするさま。
最近は、私が母に食事を作ることが多くなり、
私が母に『ご馳走様でした』を言うのは、
外食時に母が奢ってくれた時だけになりつつあります。
その時母は、『よろしゅうおあがり』ではなく、『お粗末様でした』と言います。
もう母の『よろしゅうおあがり』があまり聞けなくなると思うと、
こんなところにも母の老いを感じてしまいます。
今日は、歳を取ると使わなくなる言葉があるのだと、初めて実感した日でした。
お散歩の途中、母が父のお供えを買おうと言うので、スーパーに寄ると、
レジの横の小さなスペースで、『九州美味しいおやつ展』をしていて、
これを見つけました。
青島から有名な【鬼の洗濯岩 】を見ながら車を走らせると、
父の生家に着きます。
これは昔から宮崎では有名なお菓子で、神戸のゴーフルに似ていて、
母にとっても私にとっても懐かしいお菓子です。
今日はこれを買って、父のお供えにしました。