with age 92歳の母のぼちぼち介護日記

母の介護を通して、素敵な歳の重ね方を学びます。

よろしゅうおあがり

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母の祖母からの『よろしゅうおあがり』

 

母の家で昼食を終え、

母が「ご馳走様でした」と言うので、

私は、「よろしゅうおあがりと、母に返しました。

 

「😮あら❗️あなたも『よろしゅうおあがり』って言うの?」と、母は驚いたように言います。

 

「いやいや!お母さんが、私達兄妹をそう言いながら育てたんでしょう(+o+)」 

 

そんなことも忘れているかと思うと、少し悲しくなります。

 

あらそう🙄⁈『よろしゅうおあがり』は、私の祖母が言ってたのよ。

 祖母は和歌山から宮崎に嫁いだのよ」

 

確かに、『よろしゅうおあがり』は、もとは京都弁のようで、

関西付近育ちの方が良く使う言葉です。

 

何故曽祖母は、和歌山から、遠く宮崎まで嫁いだのでしょうか?謎です。

 母に聞いても「知らないわね🤔」と申します。

 

母と祖母は生粋の宮崎人ですから、『よろしゅうおあがり』は方言ではなく、

口癖になるんでしょうか?

そして、私達姉妹にとっては、方言なのか口癖なのか…わかりません。

 

 

去年まで働いた、メンタルサポートグループホーム🏠の男子達にも、

ご馳走様の後には、必ず『よろしゅうおあがり』を言ってました。

 

もう1人、同じ世話人さんにも『よろしゅうおあがり』を言っていた人がいて、

『よろしゅうおあがり』で食事を閉めるのが常になっていました

 

始めは何を言われているのか分からない利用者さんもいましたが、

暫くすると、世話人はそう言うのが当たり前と感じていたようでした。

 

ホームの利用者さん男子達に向けての

👨🧑👨‍🦱『ご馳走様でした』

👩👩‍🦱『よろしゅうおあがり』とても暖かいやり取りで私は大好きでした。

 

私の『よろしゅうおあがり』に込められた意味は、

よろしゅう(美味しかった?) おあがり(お腹いっぱいになった?)」

でしたから、彼らが一日無事に終えた安堵感をお互いに感じる瞬間でした。

 

 

良い言葉ですよね。『よろしゅうおあがり』

京言葉らしく、はんなりとしていて。

    はんなり・・・上品ではなやかなかんじがするさま。

 

 

最近は、私が母に食事を作ることが多くなり、

私が母に『ご馳走様でした』を言うのは、

外食時に母が奢ってくれた時だけになりつつあります。

その時母は、『よろしゅうおあがり』ではなく、『お粗末様でした』と言います。

 

もう母の『よろしゅうおあがり』があまり聞けなくなると思うと、

こんなところにも母の老いを感じてしまいます。

 

今日は、歳を取ると使わなくなる言葉があるのだと、初めて実感した日でした。 

 

 

 

お散歩の途中、母が父のお供えを買おうと言うので、スーパーに寄ると、

レジの横の小さなスペースで、『九州美味しいおやつ展』をしていて、

これを見つけました。

 

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宮崎のお菓子です。

 

青島から有名な【鬼の洗濯岩 】を見ながら車を走らせると、

父の生家に着きます。

 

これは昔から宮崎では有名なお菓子で、神戸のゴーフルに似ていて、

母にとっても私にとっても懐かしいお菓子です。

 

今日はこれを買って、父のお供えにしました。