with age 92歳の母のぼちぼち介護日記

母の介護を通して、素敵な歳の重ね方を学びます。

タンタンヘアーの産婦人科医

今朝、母の家でNHK『朝イチ』を観ていました。

今日のゲストは、産婦人科医高尾美穂医師でした。

 

その個性的な髪型には、多くの方が興味を持っていたようで、

番組の冒頭に髪型のいわれをお話しされました。

 

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ベルギーの漫画 タンタンと高尾美穂医師

 

学生時代から、タンタンが好きで10年ほど前からずっとこの髪型だそうです。

 

 

彼女がお話をされた1時間半ほどの時間、

話される内容の素晴らしさに私は動けませんでした。

 

 親友を子宮頸がんで亡くし、自分の無力さを知り、

自分にもっとできる事があるのではないかと思い、

大学病院勤務中の患者さんを待つことから、街へ出て患者さんを捕まえに行く。

       ♦待ちから街へ

と街のクリニックに移って、女性の身体と悩みに向き合っていらっしゃいます。

 

視聴者の女性の質問に、

「そうですねぇ・・・」ではなく 

「はい!・・・」 で必ず始まり、答えていらっしゃいます。

その言葉の澱みのない明確な答えと絶やさぬ笑顔に、

「この医師の言葉なら信頼できる」と、誰でも思わずにはいられないと思います。

 

 

 

 

彼女は悩んでいる方、病んでいる方の話を聴くことが好きだと言われます。

病を身体だけではなく、心を含めたホリスティク的治療を行っておられます。

 

私は以前、精油の勉強をしたことがあります。

そこから、アロマオイルを使うことによる、ホリスティックケアを学びました。

 

その時に、下記ホリスティック医療の必要性を知りました。

 

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ホリスティック医療の考え方

『ホリスティック医学』とは、

人間を「身体・心・霊性・(気)」等の、有機的な統合体ととらえ、

患者が自ら癒し、治療者は援助すると定義されます。

 

その医療において重要なことは、患者自身が、

病を人生ににおいて意味のある物語として、書き換えていけることです。

 

そしてここに患者を援助する者としての医師が存在し、

医師としての知識と経験はもちろんですが

それ以上に『傾聴力』と『カウンセリング力』が最も必要となるのです。

 

高尾医師は産婦人科医師に加え、ヨガ講師、婦人科スポーツドクターでもあります。

 

この様な経験からくる彼女の言葉は、

悩み苦しんでいる女性の心に強く響きわたるのだと思います。

 

 

そして、人間関係に苦しんでいる人に向けて、カールロジャースの言葉を伝えられました。

 

カールロジャースは、私のように傾聴の勉強をすると、先ず初めに耳にする名前です。

 

彼のこの法則を知っておくと、人間関係について割り切ることができるようになるので、それに無駄に悩むことがなくなります。

2:7:1の法則

仮にあなたの周りに10人の人がいたとしたら…… 

2人は気の合う人
7人はどちらでもない人
1人は気が合わない人 

これが、カール・ロジャースの「2:7:1の法則」です。

 

私はこの法則を知ってから、

「万人に好かれるという事はありえない。2人の気の合う人がいれば、人生は上出来」と思うようにしています。

 

 

 

そして、この放送を見た女性達がSNSで最も響いた言葉を発信しています。

司会の博多花丸さんが、「父親として、思春期の娘にどう接したら良いですか?」

と質問されたのに、高尾医師はこう答えられました。

 

「お母さんは太陽です。お父さんは空です。

お父さんは、お母さんの話を聴いてあげてはどうですか」

 

日本に彼女のような素晴らしい医師がいることを、とても誇らしく思った番組でした。