今朝、母の家でNHK『朝イチ』を観ていました。
今日のゲストは、産婦人科医高尾美穂医師でした。
その個性的な髪型には、多くの方が興味を持っていたようで、
番組の冒頭に髪型のいわれをお話しされました。
学生時代から、タンタンが好きで10年ほど前からずっとこの髪型だそうです。
彼女がお話をされた1時間半ほどの時間、
話される内容の素晴らしさに私は動けませんでした。
親友を子宮頸がんで亡くし、自分の無力さを知り、
自分にもっとできる事があるのではないかと思い、
大学病院勤務中の患者さんを待つことから、街へ出て患者さんを捕まえに行く。
♦待ちから街へ♦
と街のクリニックに移って、女性の身体と悩みに向き合っていらっしゃいます。
視聴者の女性の質問に、
「そうですねぇ・・・」ではなく
「はい!・・・」 で必ず始まり、答えていらっしゃいます。
その言葉の澱みのない明確な答えと絶やさぬ笑顔に、
「この医師の言葉なら信頼できる」と、誰でも思わずにはいられないと思います。
彼女は悩んでいる方、病んでいる方の話を聴くことが好きだと言われます。
病を身体だけではなく、心を含めたホリスティク的治療を行っておられます。
私は以前、精油の勉強をしたことがあります。
そこから、アロマオイルを使うことによる、ホリスティックケアを学びました。
その時に、下記ホリスティック医療の必要性を知りました。
『ホリスティック医学』とは、
人間を「身体・心・霊性・(気)」等の、有機的な統合体ととらえ、
患者が自ら癒し、治療者は援助すると定義されます。
その医療において重要なことは、患者自身が、
病を人生ににおいて意味のある物語として、書き換えていけることです。
そしてここに患者を援助する者としての医師が存在し、
医師としての知識と経験はもちろんですが
それ以上に『傾聴力』と『カウンセリング力』が最も必要となるのです。
高尾医師は産婦人科医師に加え、ヨガ講師、婦人科スポーツドクターでもあります。
この様な経験からくる彼女の言葉は、
悩み苦しんでいる女性の心に強く響きわたるのだと思います。
そして、人間関係に苦しんでいる人に向けて、カールロジャースの言葉を伝えられました。
カールロジャースは、私のように傾聴の勉強をすると、先ず初めに耳にする名前です。
彼のこの法則を知っておくと、人間関係について割り切ることができるようになるので、それに無駄に悩むことがなくなります。
2:7:1の法則
仮にあなたの周りに10人の人がいたとしたら……
2人は気の合う人
7人はどちらでもない人
1人は気が合わない人
これが、カール・ロジャースの「2:7:1の法則」です。
私はこの法則を知ってから、
「万人に好かれるという事はありえない。2人の気の合う人がいれば、人生は上出来」と思うようにしています。
そして、この放送を見た女性達がSNSで最も響いた言葉を発信しています。
司会の博多花丸さんが、「父親として、思春期の娘にどう接したら良いですか?」
と質問されたのに、高尾医師はこう答えられました。
「お母さんは太陽です。お父さんは空です。
お父さんは、お母さんの話を聴いてあげてはどうですか」
日本に彼女のような素晴らしい医師がいることを、とても誇らしく思った番組でした。