with age 92歳の母のぼちぼち介護日記

母の介護を通して、素敵な歳の重ね方を学びます。

優先席

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私の歳ぐらいになると、とても迷う事があります。

それは、『優先席』に座っていいか否かです。

他に空いていない時はとりあえず座ります。。

途中、年配の方が来られたら代わります。

でも、最近は若い人達も自然と高齢者に
席を譲ってくれることが当たり前になって来たようですね。
スマートな世の中になってきて嬉しいですよね。


友人のJJがいつも言います。

母にね、例え譲ってもらわなくてもいい時でも、
 若い人が譲ってくれたら、『ありがとう!』と言って、
 必ず席に座るのよ
」と。

そうですよね。
断ってしまうと、その若者にちょっとイヤな思いさせてしまって、
これから先、席を譲ることを躊躇するかもしれないですよね。

反対に、若者は席を譲るのが当たり前のように、
座っている若者をにらみつけ、立ち上がった若者を押しのける様に、
お礼も言わず座る困った高齢者もいますよね。

その若者だって、いつもは優先席に座らないけど、
その日は1日中立ち仕事でとても疲れていて、他には空いてなくて、
座れてホットしていたかもしれませんよね。

私達は、譲ってもらったら「ありがとう!」って笑顔で言って、
有難く座らせていただきましょう。



でも・・・こんな事ありました。ちょっと余談です。

その日は、用事で京都まで行って、とても疲れて足も痛かったので、
優先席に座っていました。

途中、70代後半ぐらいの、リュックを背負ったカップルが乗って来られ、
私の前に立ちました。

私の横のお姉さんが立ち上がったので、
お二人とも座られた方がお話がし易いと思い、
私も立ち上がりました。

お二人は「大丈夫ですから」と遠慮されましたが、
私は「どうぞ座って下さい」としつこくお薦めしました。
「そうですか…それではお言葉に甘えて座らせていただきます。
 ありがとうございます」
と、とても丁寧にお礼を言って頂きました。


(足痛いけど、良かった)と思っていると、
お二人の会話が聞こえてきました。

「今日のコースは、景色も良くて平らで、わりと楽でしたねぇ」

"(-""-)"ふむふむ。ご夫婦じゃないんだ。ハイキングサークルのお友達ね。

「そうだね。前回の琵琶湖のコースの方がトレーニングに
 なったかなぁ」

(+_+)ん?トレーニング?

「ところで、〇〇さんは、2月の神戸のハーフマラソンも出るの?」


(;゚Д゚)えーー

お二人ともハーフマラソンの常連さんなんだ!

絶対!私の方がへぼい!

席かわってーや!


でも、そんなことはおくびにも出さないで、
涼しい顔で、立ち続けた私でした。