with age 92歳の母のぼちぼち介護日記

母の介護を通して、素敵な歳の重ね方を学びます。

息子達

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ヘルプマーク

 

そろそろ私がブログを始めて一か月になろうとしています。

私はブログを始める前にいくつか書きたい事がありました。

それもあと一つになりました。今日はそれを書きます。

 

私はこの春まで、メンタルサポートのグループホームで、

入居者さんのお世話係と言う仕事をしていました。

まぁ、飯炊き母ちゃんです。

残念でしたが、母の訪問介護の始まりにより、その仕事を辞めました。

 

とても楽しかったので、色々書きたいのですが、

辞めるときにホームでのことは口外しないと言う誓約書を

交わしていますので、詳細を書くことはできません。

 

ただ、私の彼らに対する思いだけ書きます。

 

彼らは、皆んな生き辛さを抱えて生きています。

時に人に不快な思いをさせることもありますが、

供に生活してみると、その一つ一つに彼らなりの理由がある事、

誰かを困らせてやろうとかは、全く思ってないことがわかります。

 

ただ自分の事で精一杯で、

なかなか自分以外の人の事を考えにくいのです。

 

「1SHOさん、僕は頭がおかしいんですかねぇ?」

と、頭を抱える姿を何度も目にしました。

 

彼らはむしろ、相手に何かしてあげたい気持ちがいっぱいなのです。

それが上手く表現できず、誤解されてしまうのです。

 

高学歴の方も多く、色々な事を教えてもらうたび、

何故この人達がここに居るのか、不思議でなりませんでした。

彼らが生苦しい世の中って、何なんだろうと。

 

彼らが、このホームに来るまでのご家族のご苦労や、

手放す寂しさを考えると、

彼らにホーム生活を楽しんでもらって、

ご家族に安心して頂くにはどうしたら良いか、

世話人皆でよく話し合っていました。

 

そんな彼らとの生活は、いつしか息子を思う感情と似たものになりました。

皆んな良い方に巡り合って、楽しい人生を送って欲しいと祈っています。

 

私は彼らと出会って、60何年間も、

知らなかった事をたくさん教えてもらいました。

辞めるにあたって、私は教えてもらうばかりで、

少しでも彼らの『役に立ったかなぁ?』と思ってました。

 

ですがその答えを、私はホームを辞める日に頂きました。

 

ホーム最後の日は、日曜日の日直でした。

お昼ご飯、彼らはいつもはそれぞれ外食だったり、

お弁当を買ってきてお部屋で食べたりと、まちまちなのですが、

その日は、私がお弁当を食べていたダイニングのテーブルに、

皆んなが集まって来たのです。

 

「1SHOさん、いなくなるの寂しーわー」と、言ってくれる人、

 

「僕は西宮ガーデンズに行く時、1SHOさんの家のそば通るから、

 またいつでも会えるから、寂しくない」と言ってくれる人もいました。

 

一言も喋らず黙々とカップラーメンをすすっている人もいました。

 

一年とちょっとでしたが、私の想いが彼らに『伝わったかなぁ』と、

嬉しかったです。

 

これからは、近くに下宿してる息子達と思い、

いつまでも彼らにエールを送ろうと思います。

 

追記:この記事は少し前に書いて、下書きに保留していました。

   いつ公開しようかと考えていました。

   今日、普段はあまり行かない

   少し遠回りのスーパーへ寄ると、

   Wさんに会いました。 半年ぶりです。

   「1SHOさん(^O^)/お元気ですか?

    お母さん、まだ生きてますか?」

   と、笑顔と彼らしい言葉をかけてくれました。

   Wさんに会えたので、記念に公開します(*^^)v

 

 

 

 

  皆さんはヘルプマークをご存知ですか?

 

snabi.jp

 

 

 どうか、このマークを見つけたら、付けている人が、

何かに困っている様子でしたら、声をかけてあげて下さい。

 

声がかけづらかったら、少しの間見守ってあげて下さい。

そして、駅員さんでも👮‍♀️おまわりさんでも良いので、知らせてあげて下さい。

 

そうして、もっと人に優しく成熟した社会になれば良いですね。