with age 92歳の母のぼちぼち介護日記

母の介護を通して、素敵な歳の重ね方を学びます。

みちしるべ

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ガ-ベラ

 

今日は、傾聴ボランティアグループの

月に一度のミーティングの日でした。

 

本来なら、来月の活動日を決めて、みんなでランチに行ってと、

楽しい一日のはずですが、

まだまだコロナ禍のなか、活動は出来ず、

メンバーの安否確認の場になっています。

 

今日は、やっとミーティングができるようになったのだからと、

メンバー同士で傾聴をすることになりました。

2人1組になり、1人が話し1人が、

うなずき、あいづち、くり返し、要約、沈黙などの傾聴技法を使って聴きます。

お題は『コロナ禍に感じた事』です。

 

まぁ、気の知れたメンバー同士ですから、一般会話になりがちですが、

それも良しとし、お互いに相手の近況を話し、聴きました。

 

私のお相手は、いつも凛とされていて品があって『素敵な方だなぁ』と、

憧れているTさんでした。

Tさんのお話しは、看護師のお嬢さんとのお話でした。

医療従事者であるお嬢さんですから、

自分が決っしてコロナに感染は許されないのと、

その反面、かかるリスクの高い自分が、持病のあるTさんにうつしてはいけないと、

とても気を遣う毎日を過ごされているそうです。

忙しいお嬢さんのためにと、Tさんが作るお弁当の受け渡しも、

対面ではなく、Tさんが家の玄関の外ノブにかけて、

お嬢さんがそれを持って行く、という日々が続いたそうです。

 

医療従事者の方は、自分の家族との交流もままならないんですね。

どれだけお寂しく、ストレスと戦っていらっしゃることでしょう。

本当にありがとうございます。

 

10分間Tさんお話しを聴いて、次は私が聴いて頂きました。

このブログに書いているような、母との事を話したのですが、

Tさんは丁度母と私の間のお年頃で、

私の気持ちはもちろん、母の気持ちもわかりますと言って下さいました。

 

ずっと穏やかな笑顔で聴いてくださるTさんに癒され、

あっという間の10分間でした。

 

今日は、暫く体調を崩されていたAさんも来られたりと、

久しぶりにメンバーと楽しい時間を過ごしました。

 

又来月お会いしましょうとメンバーと約束して、会場を出ました。

 

すると、Tさんが近寄って来られて、こう言って下さいました。

 

「私は母と離れてたから、母の晩年、あまり面倒も見れなかったし、

 人生も聴いてあげれなかったの。

 それをとても後悔しています。どうかお母さんをしっかり守って、

 お母さんのお話しいっぱい聴いて、楽しい時間を過ごしてね」

 

ありがとうございます。

最近母を過保母にしているのではと、少し悩んでいた私にとって、

このお言葉、何よりのエールです。

 

やっぱりありがたいことに、私はこのブログのメインテーマ、

【素敵な歳の重ねかた】を

周りのステキな先輩方に導いて頂いています。

 

なりたいです。

Tさんみたいに誰かの背中を押してあげれる人に