with age 92歳の母のぼちぼち介護日記

母の介護を通して、素敵な歳の重ね方を学びます。

トイレの話

     

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少し前の話ですが、あるショッピングセンターのトイレでこんなことがありました。

 

トイレの列に並んでいると、個室から出てきた高齢のご婦人が、

次に入ろうとしてるお姉さんに、

「ごめんなさい。流すところがわからなくて、

 流せてないの…」

そのお姉さんは

「大丈夫ですよ」と言って笑顔でその個室に入って行きました。

 

『お姉さん。ステキ』と心の中で拍手していました。

 

最近のトイレはどこも綺麗で快適なのですが、

どうしてこんなにも仕様が様々なんでしょうねぇ。

 

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ご婦人が困っていらしたのは、

☝このタイプの【排水レバーは背面です】の注意書きのないタイプでした。

 

このタイプ多いですが、排水ボタンがこの上の部分についていたり、レバーが便座の後ろについていても、蓋が上げられているとその場所がわからなかったり、別に壁についていたりと、マチマチですよね。

 

私は、母がトイレに入るときは先に入って排水レバーやボタンの位置を

必ず確認することにしています。

 

この写真のトイレだって、

わざわざ注意書きしているという事は、

困った人が多かったという事だと思います。

 

特に高齢者にとって、最新の便利なものが不便なものであることが

往々にしてあります。

 

トイレではありませんが、階段に後付けされたスロープの中には、

急すぎて杖や手押し車で通るのは怖いものもあります。

 

【2020秋晴れの空の下】でも書きましたが、

メーカーの方にお願いです。

もう少し、高齢者に優しくご配慮して頂きたいと思います。

 

公共施設、ショッピングセンターや道路を

つくる時は、是非!80歳以上(できれば90歳も)を

プロジェクトに入れて開発するのも一案かと。

 

 

では、真面目なお話の後ですが、

母の一言でクスッとして下さい。

 

「いつものトイレットペーパーがなくなりそうなので、

 買ってきてくれる?」

「はい。はい。」

 

と、母のいつものトイレットペーパーを買いに行きますが、

実は、このご指定のトイレットペーパーには、

リタイヤ後の父の可哀想な思い出があります。

 

実はこれ、元々は父のお気に入りのトイレットペーパーでした。

ですが、(今はそれほどではありませんが)

当時明らかに他の物より、ワンパック100円ほど高価な品物でした。

ですから、父がこれを買って帰ると必ず、

 

「また!こんな高い物かって来ないでください!

 トイレットペーパーは私が買いますから!」

 

と、母に怒られていました。

 

父は「なぁ1SHO。ママはトイレットペーパーぐらい好きなもの

   使わせてくれんかなぁ…」とぼやいてました。

 

 

現在、私がこのトイレットペーパーを買っていくと母はいつも笑顔で言います。

 

「これ、他のより柔らかくていいのよねぇ😊」

 

お父さんにも思う存分、使わせてあげたかった(T_T)