テーマは『耳の衰え!マスクで聞こえづらい聴力低下のサイン』でした。
補聴器を使いだして、2か月近くの母にとってはとても興味深い番組でした。
【認知症と聴力の衰え】
近年、中年期以降の難聴と認知症の関係が注目されています。
認知症の予防可能な12のリスク要因のひとつに難聴が挙げられました。
難聴は中年期から始まっているのですね。
確かに、私自身も5,6年前から、
少しテレビの音量レベルが上がったような気がしています。
難聴により、会話やコミュニケーションの機会がなくなることで、
脳への刺激が減ります。それが認知症へと繋がります。
補聴器の使用が推奨される理由として、
・即時記憶と遅延記憶の低下が少なくなる
即時記憶;調べた電話番号をかける間の記憶など 遅延記憶;さっきかけた電話番号を思い出す
・難聴の高齢者は難聴のない高齢者に比べて、認知症の発生率が高いが、
補聴器をしていた人は、補聴器のない人と、認知症発生率に差がなかった
と言う様々な結果がアメリカやフランスから挙がっているそうです。
ところが、日本と海外の補聴器の普及率について、とても気になる報告を見つけました。
一般社団法人日本補聴器工業会がJapanTrak2015の調査結果に基づいて、
日本と海外の補聴器の普及率を比較したデータを発表しています。
日本と海外(イギリス・ドイツ・フランス・アメリカ)では
自己申告による難聴者率は大きな差はありません。
しかし、補聴器の使用率は、
イギリス:42.4%、ドイツ:34.9%、フランス:34.1%、アメリカ:30.2%と比較して日本は13.5%と
欧米諸国と比較して半分以下という現状があります。
出典:シニアのあんしん相談室より
日本人は、【補聴器=年寄り】という考えがぬぐい切れないからだと思います。
人にどう思われるかをとても気にする気質だとよく言われますものね。
欧米の方は、他人がどう思おうが、自分が楽しく暮らしていく方を
優先してるのだと思います。
母もそうでした。補聴器を付けた自分を友人が、周りの人がどう思うかを
とても気にして、なかなか付けようとしませんでした。
結果、人の話をぼんやりと聞く状態で、ぼんやりと生きていました。
ですが母は、この様な記事を見聞きしたり、補聴器の担当の方の丁寧な説明により、
最近は欧米人的な考えにシフトしたようです(*^▽^*)
だって、自分の事だけで精一杯に生きてますものね。
2か月を過ぎて、それまで聞こえなくてお休みモードだった脳が聞こえる事によって
外からの刺激をうけて当初は少し混乱したようですが、それにもだんだんと慣れてきて、
母は、今は毎日7時間は補聴器を付けて過ごしているようです。
(そんなデーターも補聴器に保存されていて、
母は「😲おお!怖!」とびっくりしています^_^;)
今はお洒落で、色々な機能が付いた補聴器もあるようです。
母の補聴器も、私のスマートフォンと連携していますし、
自分で操作できれば、音楽プレーヤーにもなります。
こんなに素敵な補聴器があるのなら、私もその時が来たらいち早く
素敵な補聴器を探したいと思います。
ところで、私のブログの読者の方は中高年方が多いのですが、
もし、若い方のお目に留まったら、是非👇この記事をご覧になって下さい。
『コロナ禍で、多くの人にとって生活必需品となったイヤホン。
しかし、イヤホンの長時間の使用や音量によっては
難聴を引き起こす要因になりかねません。1日に聞いてよい音量と時間の目安です】
お仕事がリーモートになって、ご家族に気を使ってイヤホン使用時間が長くなるような、
避けられない事情もあるでしょうが、
その時は、どうか耳を休める時間を十分取って下さい。
どうか今の内から耳を大事にして下さい。
補聴器の販売員の方が言っていました。
補聴器は、今持っている聴力を最大限引き出す助けにはなりますが、
失われた聴力は取り戻せません。